こんにちは、ひとり先生業の集客サポーターの久松です。
今回は、これからフリーランスの先生業・講師業で起業や副業を考えている人向けに、起業前にすべき重要なことを紹介します。
それは、「なぜ自分はひとり先生業を選んだのか?」を明確にしておくことです。
この作業をしておかないと、なかなかひとり先生業を始めても、事業を軌道に乗せることができないんですね。
そのあたりところを、ひとり講師業6年目の僕がリアルな経験を交えながらシェアしたいと思います。
起業前に「なぜ自分はひとり先生業を選んだのか」について明確にしておくべき理由
結論から言います。
モチベーションが続かなくなるからです。
ひとり先生業を6年やってきて、もっとも大事だと言っても過言ではないスキルは「モチベーション管理スキル」です。
ひとり講師業というのは、当たり前ですが、一から十まで全部ひとりでやらないといけないんですよね。
いわば、ひとりで会社の「社長」「総務部」「人事部」「マーケティング事業部」「営業部」「開発部」を兼務しているイメージです。
これらの役割がストップしてしまえば、会社がうまく回らなくなりますよね?
フリーランスというのはこれを全部ひとりでやるわけですから、自分がモチベーションを下げてしまえば、一気にすべての部署がストップしてしまいます。
実際に、僕も約5ヶ月ほどの燃え尽き症候群を経験しまして、その時は大変でした。かろうじて、日々のレッスンはできたので、現場が止まることはなかったのですが、その他のブレーン系の業務は完全にストップしました。その時は募集期も1回見送りましたね。
当然売上もぶっとびます。
それ以降、特に自分の中の人事部機能を意識するようになって、少しでも無理をしている社員(てか自分)がいたら、すぐ休暇を取らせるようになりましたね。笑
ちょっと話が逸れましたが、ひとり先生業ではモチベーションの自己管理がめちゃくちゃ大事だということです。
そして、そんな失敗を経験した僕だからこそ、起業前にぜひやっておいてほしいのは「なぜ自分がひとり先生業を選んだのか」を明確にしておくことです。
「なぜ自分がひとり先生業を選んだのか」を明確にしておくべき理由
その理由をこれから3つに分けてお話します。
理由①想像の5〜10倍くらい作業量がある
ひとり先生業でこれから起業・副業を始めようとしている方に、最初にお伝えしておきたいことは、
自分が想像している5〜10倍ぐらいやることがあるよ
ってことです。
いや、これはもう20倍と言ってもいいかもしれない。
実際にひとり起業に向けて動き出してみたらすぐに分かります。
例えば、「ストアカで講師業をスタートしたい」と思ってスタートしてみたら、
- プロフィールの書き方が分からない
- 講座の紹介文がうまくかけない
- 刺さるアイキャッチ画像が作れない
- 講師っぽいイイ感じの写真がない
- 講座内容のスライド資料を作らないといけない
などなど、無数にやることがでてきます。
さらに、いざそれらの作業に取りかかってみると、
アイキャッチ画像を作らねば→canvaを契約せねば→canvaの使い方を学ばねば→デザインの基本も勉強せねば
スライド資料を作らねば→パワポのいい感じのテンプレ探さねば→てかセミナーの構成よく分からないな→セミナーの構成を調べねば
みたいに、次から次へと新しいタスクや自分の知らない知識が湧いて出てきます。
僕の周りのフリーランス講師仲間も口を揃えて「思っている10倍以上進まないよね」と言います。特に子育て中の方は子どもが体調を崩して保育園を休んだりすると、それに輪をかけて進みません。笑
そんなときに「自分の中で、なぜ私はこの働き方を選んだのか」理由が明確になっていないと、途中で挫折しがちなんですね。
実際に、離脱していくフリーランス仲間は数え切れないほど見てきました。
理由②最初の報酬を得るまでのタイムラグがある
やはりこれもモチベーションを左右する大きな要因ですが、指導系サービスは最初に有料のサービスを受講していただくまでに、そこそこ時間も労力もかかります。
なんせ駆け出しの頃は「無料相談会」や「無料モニタ」などで、一定の下積み期間は避けて通れません。
「先生業」という働き方は、コツコツ下積みがあって、はじめて有料講座を購入してもらえる土台ができあがってくるんですね。最初から有料のものを販売しても、実績がない先生からは誰も買ってくれません。
一方で、物販やスキルシェア系のサービスであれば、ファーストキャッシュまでの時間はそれほどかかりません。
なんせ物販であれば、物が売れたらその瞬間に対価としてお金が入ってきます。スキルシェアも納品すれば、その場でお金をいただけますよね。
実作業から対価をいただくまでのタイムラグが先生業は大きいんです。
先生業の駆け出しは本当に「ゼロ」です。
そんなときに、心の支えというか、モチベーションの源泉になるのは「自分はなんでひとり講師業をしたいのか?」という元々の思いです。
僕の場合は前回の記事で書いた5つの要因が明確になっていたので、駆け出しの期間を乗り越える事ができました。
理由③食べていけるようになるにはさらに時間がかかる
さらに恐ろしい話ですが。笑
ファーストキャッシュから、食べていけるようになるまで軌道に乗せるには、さらに時間がかかります。
といっても、ここからは結構やり方次第だったりします。個人的にはファーストキャッシュまで来てしまえば、あとは淡々と積み重ねるだけというイメージ。ファーストキャッシュまでの方が大変だと思います。
そうはいっても、やはりやるべきことを淡々と積み重ねていかないといけないわけで。
だから、淡々と続けられるだけのモチベーションがないと結局途中で動きが止まってしまいます。
幸い僕は軌道に乗せたあとで燃え尽き症候群になったので良かったですが…。
まとめ
そんなわけで、やはり「ひとり先生業」で起業してサービスを軌道に乗せようと思えば、それなりの行動量が必要になってきます。
行動を続けるには、成果が出ない中でも枯れないモチベーションがカギなんですね。
そんなときに、頼れるのは「なぜ自分はひとり先生業を選んだのか」という根っこにある思いなんです。
これは「自分はどうありたいのか?」「どんな働き方をして、どんな人生を送りたいのか?」という問いに他なりません。
ちょっとお小遣い稼ぎができたらいいなという程度であれば、わざわざそこまでする必要もないかもしれませんが、事業を軌道に乗せるとなれば、やっぱり根源的な問いと向き合って、自分を理解してあげる必要が出てきます。
その根っこが「なぜ自分はひとり先生業という働き方を選択したのか」という問いへの答えになります。