こんにちは、ひとり先生集客教室の久松です。
先日、久しぶりに会った高校時代の同級生と、
「仕事のやりがいってどう?」
って話になったんですよね。
すると、彼が「やりがいもなにも、ただやってるやなぁ」と。
なんとも言えない気持ちになりました。
僕自身は今でこそフリーランスで人を育成する仕事をしているわけですが、会社員の時代から仕事に対して「楽しい」という気持ちはあったんですよね。
彼の話を聞いて、そもそも自分の仕事の楽しさややりがいといった感情はどこから生まれてくるのだろう?と思ったので、ここで簡単に整理しておこうと思います。
僕が先生業を選んだきっかけ
学生の頃の話。
僕は個別指導塾のアルバイト講師をしていました。
当時は「時給がいいから」という動機でしたが、気づけば育成のおもしろさにハマってしまいました。
あるとき、中学3年生で英語が40点ぐらいの生徒さんを担当することになりました。
彼女は喋るのが好きで、そもそも別に勉強なんて興味はないような雰囲気。でも受験があるからということで、中学3年生の夏休みをきっかけに入塾してきました。
担当することになって、最初はめちゃくちゃ不機嫌。
こちらの質問や会話にもしっかりと答えてくれないような感じで、正直なところ「やりづら」と思ってました。
でも、ジャニーズの話を日々聞いているうちに少しずつ打ち解けてきて、真面目に授業に取り組んでくれるようになっていきました。
ただ、いかんせん基礎ができていない…。
中1の内容もうろ覚えでしっかり理解していなかったので、本当に最初からやり直すような感じで一緒にじっくり取り組みました。
そんな彼女が、2学期の期末テストで68点を取ってきたのです。
「ケアレスミスで2点落とさなければ70いってました。ありがとうございます!」とはにかみながら話す彼女の表情は今でも忘れられません。
彼女の表情からは、自分が頑張ってきたことが自分を成長させたという自信や誇りを感じることができたんです。
そんな表情を見て僕自身とてもやりがいを感じました。
まさにこの経験が、僕が「育成する仕事」を選択するきっかけになり、その後、僕は個別指導塾に就職することになりました。
それ以来、学習支援サービスや集客支援などジャンルは様々ですが、ずっと一環して「育成する仕事」をしてきたんですよね。
なんでこんなに続いているのかというと、結局「楽しいから」に尽きるんでしょうね。
コンサマトリーな働き方
なにやら難しい言葉ですが、最近知ったところなのでつい使ってみたくなりました。
コンサマトリーとはどういう意味かというと、何か目的のためにするような活動ではなく、「それ自体を楽しめるような活動」のことをいうそうです。
例えば、子育てって別に何か目的があるわけではないですよね?それ自体を楽しめるような活動ですね。
「育成する仕事」ってまさにコンサマトリーな働き方だと思うんです。
生徒さんやクライアントさんが、何か困りごとに直面していて、なかなか一人では乗り越えられないでいる。そんなときに、先生として自分がその課題を克服できるようにサポートする。
結果「ありがとう」と言ってもらえる。
日々の困難の克服をサポートしていくと、自然に生徒さんは成長していく。その成長に生徒さん自身が気づく。すると「ありがとう」と言ってもらえる。
先生業というのは「ありがとう」をたくさん回収できる仕組みになっていて、感謝される毎日になる働き方なんですね。
全身ユニクロな僕にとって…
Twitterなんかを眺めていると、「誰でも月7ケタ」みたいな広告やツイートが流れてきます。
それ自体を否定するわけではありません。
でも、僕には必要がないなと。
自分が心豊かに暮らすために何が必要なのか。
自分の心を喜ばせる生き方ってどんなものなのか。
月収100万円を超えていなくても、僕は毎日家族とゆっくりご飯を食べながら、スカパーで中日ドラゴンズの応援を見る。子どもとお風呂に入りながら、岡林選手の応援歌を熱唱してたら幸せだと知っています。
全身ユニクロを着て「こんな良質な服がたった2000円程度ってマジありがたいわ」と奥さんに言ってます。
そして、仕事によって「分からない問題を教えてくれてありがとう」とか「添削してもらっったおかげでLPが良くなりました」とか感謝の言葉をいただける。
気づけば予定の時間をオーバーしていることもあります。
一流のビジネスマンからすればダメだしの連発のような働き方かもしれません。「あのとき、こんな提案をしておいたら買ってもらえたのに」とか「そこまでするならもっと高額商品に誘導できたのに」とか。
言いたいことは分かりますが、そうじゃないんですよね。
金融資本主義における「もっと多く」という正解と、人生を充実させてくれるための正解は一致しなくても当然です。
貨幣的な価値ではなく、人生を充実させてくれる価値とは一体なんなのか?
人それぞれ答えは違うでしょう。
ただ、僕にとっては「ありがとうと言われる毎日」がその一つの答えだと思っています。
あなたにとっては一体何でしょうか?